プロザックの服用と上司のサポートで立ち直った人男性のケース


今の会社に勤めて10年になり、自分でいうのは気が引けますがそれなりにキャリアを積んできました。
そのキャリアをかわれ、春に東京の本店で管理職に大抜擢され、上京しました。
素直に嬉しく思い、家族や周囲からも喜ばれました。
努力してきた事が実った瞬間でもありました。

しかし住み慣れた街を離れ、不慣れな土地での仕事には全く馴染めませんでした。
相談する相手も近くにはいなかったので、厳しい環境でも1人で耐えてきました。
その我慢がたたって、気付くと何もやる気が起きなくなってしまい「うつ」を発症してしまいました。
当然、仕事はなにも手に付かず、部下達からの信頼も薄れ始めてきていました。

すると上司が「最近、変だぞ」と話しかけてくれ、その日の夜に飲みに行きうつ病であることを打ち明けました。
昔からお世話になっていた人なので色々と親身に考えてくれ、「上には自分から言っておくから、まずは休職して体調を整えてそれから考えよう」と提案してくれました。

ここまでのキャリアを潰したくない気持ちが強く、なかなかその提案を受け入れることはできませんでしたが、周囲に迷惑をかけるのは別の問題だと思い休職届けを出しました。
そこからは病院にも通い、カウンセリングや抗うつ剤(プロザック)の処方を受けながら、不調の波と戦い復帰のために回復に努めました。

やっと仕事ができるまで回復してきたのが、治療開始から半年ほどが経過した時でした。
上司にその旨を伝えると、一度会社に来て欲しいということで、次の日に半年以上ぶりに会社に顔を出しました。
もしかするとクビかなと思っていましたが、上司がかけあってくれていたおかげで完全に治るまで通院を条件に復帰を認めてもらうことができました。

また最初の3ヶ月は勤務時間を短縮してまずは職場復帰になれることと言われ、治療に専念して本当に良かったと思います。
なにより戻ってくる事を信じて会社にかけあってくれていた上司には感謝してもしきれません。
待ってくれている人、そして私のうつ病を理解してくれた会社、治療をサポートしてくれる家族の支えがあったからこそ、今もこうして同じポストで仕事ができているんだと思います。

うつ病の治療は自分との戦いですが、家族や周囲のサポートが必ず必要になる病気でもあります。
もしこれから自分の部下にメンタルに不調を抱える人が出てきても、経験を活かしてサポートしてあげたいと思います。

デパスと専門医のカウンセリングで職場復帰した女性のケース


私の家族にも、うつ病を発症した人がいました。
なので「そういうDNAを持っているのかも・・・」と不安になったこともあります。
それでも自分がまさか本当にうつ病になるなんて思ってもいませんでした。

ところが働いていた職場であることがきっかけで、私はうつ病を発症しました。
そんな弱くないと思っていましたが、でもやっぱり弱い人間だったのかも知れません。
職場環境には恵まれていて、上司はおもしろいし頼りがいもあって社員全員に優しい人でした。
面倒見も良く、そんな上司に育てられた先輩達もみんな頼りがいのある人達ばかりでした。

しかしこんな良い環境が、ある日を境に一転しました。
それが上司の異動でした。
変わって入ってきた上司は、もの凄く厳しく「鬼?悪魔?」と思うくらいきつい事を平気で言う人でした。
助け合うのが今までの環境でしたが、新しい上司は効率をなにより重視するので普段の仕事がもの凄くキツく感じるようになっていました。

気付くと私は1人で考え込むようになり、そこからうつ病になるまではそう時間はかかりませんでした。
病院では休職が必要だと打診され、「今は仕事よりもからだとこころをしっかり休めること」と言われ、休み明けに鬼上司に打ち明けました。
そこでもとにかく追い込まれ、話をした時の会話などはほとんど覚えていません。
それでも何とか休職願いを受理してもらい、逃げるように会社を後にしました。

何も恥ずかしいことはしていないのに、「噂されているんだろうな」「逃げるようにして出てきたので、仲の良い職場の人達に申し訳ない」など不安や責任に押しつぶされそうになり、精神的にとても辛い状態でした。
通院が必要だったので、専門医のカウンセリングを受けたり、抗うつ剤(SSRI系統?の薬)や抗不安剤(デパス)などの服用して治療を1年続けました。

家族が支えてくれたので1人じゃなかったことが救いで、気持ちは不安定でしたが徐々にうつ病は快方に向かいました。
私が1年間の治療を受けている間に職場の状況もめまぐるしく変わっていました。
効率を重視するばかりの上司の影響で、職場の士気が下がり業績が悪くなったようで異動になったみたいです。
再び前の上司が戻ってき、私のことを聞いてすぐに連絡をくれました。
「もう大丈夫だからまた一緒に仕事しよう」といってくれ職場復帰などの恐怖もなくなり、その言葉で一気に不安が消え去ったような気がしました。

そこからは体調も良くなり、完治とまではいかないものの、十分働ける状態にまで回復させることができました。
久しぶりに職場に行ってみるとみんなが暖かく迎えてくれ、本当にこの職場で良かったと改めて思いました。
辛い思いをしましたが、最高の形で職場に戻れて本当に運が良かったと思います。

うつ病の治療薬

うつ病 情報

豆知識