うつ病とは


うつ病とは年齢、性別を問わず誰にでもおこる可能性があり身近な精神病と言われています。
国内でうつ病の症状に悩んでいる人は100万人を超えると言われており、その数は年々増加しています。

最近気分の浮き沈みが、激しかったり、病院にいっても異常はないのに、身体の調子が悪い方はいませんか?
身体や精神的な面がいつもと違うと感じているのであれば、それはうつ病のサインかも知れません。

うつ病は心と身体の病気です。
精神症状のみと思っている人も多いですが、身体にも症状を伴うのがうつ病の特徴となっています。

うつ病の症状

うつ病とは、誰にでも起こりうる精神病です。
症状には精神症状と、身体症状の2つに分かれます。

なんでか分からないけど気分が落ち込む、何をするにも億劫になる、楽しかったはずの事が楽しめない。
眠りも浅くなってしまい不眠気味、食欲も今ひとつ湧かない。

うつ病は、このように生活の質を下げてしまうような症状を起こします。

また、特に朝に悪く、だんだん夜にかけてよくなっていくのも、うつ病の特徴です。


うつ病の精神症状

抑うつと言われる憂うつな状態が続いたり、強い不安感に襲われたりします。具体的には以下のような症状です。

・常に気分が落ち込む
・意欲がなくなる
・集中できず、そわそわする
・何事にも関心・興味が持てない
・他人とのコミュニケーションが面倒くさい
・何もないのに罪悪感を感じる
・極端にマイナス思考になる
・自分がダメな人間に思える
・自殺願望が芽生える

うつ病の身体症状

身体症状においては、主に嫌悪感や倦怠感、睡眠障害が発症します。その他にも以下のような症状が現れます。

・口が渇く
・ED(勃起不全、インポテンツ)
・生理不順
・頭痛、肩こり
・食欲不振
・めまい

精神症状がなく、身体症状だけ現れてしまう方もいます。さまざまな検査をしても何も原因がみつからなければ、うつ病を疑ってみましょう。

うつ病の原因


この病気の原因は、過度のストレスからくると主に考えられています。
そのストレスの中でも最も多いのは、環境の変化によって起きるストレスと、人間関係のストレスです。
仕事などの、失業や、最愛な人の死や、貧困、過剰労働。
書ききれないほどの、ストレスが世の中に溢れています。
そういったストレスが積み重なりこの病気にかかってしまう人が少なくありません。
また全く原因もなくうつを発症する人もいて、脳内にある神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンと呼ばれる物質の働きがおかしくなってしまい発症することもあります。
原因は、人それぞれですが、もしかしたら?と思い当たる節があったら、必ず精神科に受診しましょう。

うつ病になりやすい人

特になりやすい方は、責任感が強くまじめで、周りから好かれる社交的な人がなりやすいので、気をつけてください。
完璧に求めてしまうことで、自分がキャパがオーバーしてしまうのです。
心のバランスを崩すことなく自分に自信を持つことが大切なのです。

うつ病の克服・治療方法


うつ病は自分1人ではどうすることもできません。周囲のサポートや家族や身近な人の協力が必要です。
うつ病を克服、治療する際には、十分な時間をとって休養をとることが何よりも重要です。

遠慮することなく家族や知人、同僚に協力を求めましょう。この時「相手に悪いから」と遠慮するのは悪化の要因にもなります。病気でつらい時くらい遠慮なく休養をとりましょう。

うつ病の治療は、カウンセリングや認知行動療法により原因を探したり、休養を取りながら薬による薬物療法を行うのが一般的です。

うつ病の薬物療法


薬物療法では、症状の重さによって利用する薬が決められます。

軽度なうつ病の場合

うつの症状が軽い場合は自宅で休養を取りながら、抗不安薬を服用したりします。

よく利用されるのがデパスというチエノジアゼピン系に属する薬です。

デパスとは万能薬とも呼ばれる薬で、うつの場合には不安や緊張を取り除く効果があるとされています。

作用も強く、高い効果がありますが、半減期が短かいので薬の効果は長くは続きません。
副作用も少ないですが、依存しやすいという副作用があるので、服用は慎重に行いましょう。
きちんと使用すれば高い効果を発揮する薬ですので、服用方法は必ず守るようにしてください。

重度なうつ病の場合

重度なうつ病の場合は自宅で休養を取りながら、抗うつ剤を服用します。

抗うつ剤には一般的な薬と同様で副作用もあるので、医師と相談し、はじめは少量にして試してみてください。

服用してから効果がでるまでには、1~2週間かかります。

医師に相談せず、勝手に薬を増減しないでください。

さまざまな種類の抗うつ剤がありますが、服用しはじめは、イライラしたり、胃がムカムカすることがあります。

患者さんに合う薬かを医師が見極めることもあるので、飲みはじめは、まめに通院するといいでしょう。

うつ病が引き起こす病気


うつ病はからだの生理機能に対して色々影響を与えてしまい、様々な病気のリスクを高めると言われています。

うつ病の原因は明確には分かっていませんが、脳内に神経伝達物質の影響で起こると考えられています。

中でもセロトニンという物質が深く関与しているとされ、増加すると生理作用によって、次のようなことが起こるとされています。

・高コレステロール
・高血圧
・血液凝固の異常(血液がドロドロになる)
・免疫機能が低下
・高血糖
・心拍数の変化

うつ病による生活習慣の変化


うつ病となった時に見られがちな生活習慣の変化は生理的な問題より大きく影響しやすく、次のような変化が見られやすいです。

・タバコを吸っているのであれば、喫煙の増加
・気分を紛らわすための過剰な飲酒
・運動不足
・偏食(Calの高い食事が中心になることや甘いものを極端に欲する)

このような生活習慣の変化が、他の病気へのリスクを高めていってしまいます。

病気のリスク


心臓に栄養を送るためのパイプの役割をしている冠動脈が詰まってしまう「虚血性心疾患」。

血液内のコレステロール値が高まってしまい血液がドロドロになることで、「動脈硬化」。

さらに動脈硬化の進行によって血管が詰まりはじめると、「狭心症」や「心筋梗塞」などを起こすようになります。
それが脳であれば「脳梗塞」が起こります。

うつ病時に分泌されやすくなるストレスホルモンのせいで、作用が弱められてしまう「インスリン」。
インスリンは血糖値を下げる役目があるので、作用を弱められてしまうと高血糖になりやすくなります。
つまり「糖尿病」になるリスクが高まります。

他にも、ガンになりやすくなることなどが懸念されています。

国内でのうつ病発症率は高まってきているので、こういったリスクを高める前に前兆症状を見逃さずに治療に入ることが大切です。

うつ病からの社会復帰


うつ病を抱えての社会復帰や転職は、非常にハードルの高い作業です。

家族の不安、周囲の目あるいは金銭的な面でも、一刻も早く社会に復帰したいと焦る気持ちは当然です。

ですが、まずはしっかりと体調を管理しリハビリしていくことが大切になり、復帰のための第一歩になるはずです。

うつ病は抗うつ剤を飲んでしばらくすれば治る病気ではなく、意識的に回復を図っていくことが重要です。

ここでは、うつ病を抱えながら、どのように社会へ復帰していくかを一緒に考えていきたいと思います。

社会復帰に向けてゴールを決める


意識的にリハビリするためには、ゴールを設定するのも1つです。

社会復帰へのゴールとはなにか、それを考えて少しずつ目標をクリアしていくのが良いと思います。

しかし社会復帰のゴール設定を内定にするのは、良くないことだと考えます。

うつ病になってしまうほど努力していた人は、責任感も強く、我慢強さもあり、当然仕事にも熱心な人が多いはずです。

人によっては、それなりのキャリアを積んでいた人もいるはずです。

そんな人が内定を目標にしてしまうのは、条件をある程度妥協してしまえば、さほど難しいことではないはずです。

重要となるのは、社会へ復帰してから再発をしないように仕事を長く続けられるかがポイントになってくると思います。

復帰後にうつ病を隠すか公表するか


うつ病からの復帰の際に「開示(オープン)」するのか「秘密(クローズ)」にするのかもポイントになります。

うつ病の認知度は最近になって高まってきていますが、転職の市場においてはオープンにすることで支障がでない病気とまではいきません。

実際、患者数の増加に伴って、会社の中にはメンタル不調で仕事を休む人も増えています。

企業の人事は、そうのような社員を何人も見ているので新規採用を控えるはずですし、残念ながらそれが現実となるはずです。

このようになってくると、クローズして社会復帰するのが自然な流れになると思います。

そこで社会復帰のゴールとして、まずは会社内での信頼を獲得することが大切ではないかと思います。

復帰してからどうするか

完治するまでには、不調は波のように何度も訪れます。

そういった時にサポートして貰える環境を自分自身で作り出すことで、長く仕事を続けていけるのではないかと思います。

ゴール設定は、人ぞれぞれだと思います。

リハビリ中にこういった事を参考に、社会復帰に必要なことはなにかをこころに余裕がある時に考えてみてはいかがでしょうか。

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